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ワインの匂い (アルバム) : ミニ英和和英辞書
ワインの匂い (アルバム)[におい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

匂い : [におい]
 【名詞】 1. odour 2. odor 3. scent 4. smell 5. stench 6. fragrance 7. aroma 8. perfume 

ワインの匂い (アルバム) ( リダイレクト:ワインの匂い ) : ウィキペディア日本語版
ワインの匂い[わいんのにおい]

ワインの匂い』(ワインのにおい)は、1975年12月20日に発売されたオフコース(当時の表記はオフ・コース)通算3作目のオリジナルアルバム
== 解説 ==
本作から武藤敏史がプロデューサーとして参加。以後、『FAIRWAY』〔『FAIRWAY1978年10月5日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI LP:ETP-80040〕までプロデュースを手がける。武藤は1973年4月に東芝音楽工業(当時)入社。トワ・エ・モワりりィなどをプロデュース後、怪我のため一時休養。オフコースを担当する話が持ち上がったのは入院中のこと。「病院に、当時の制作部長が見舞いに来てくれた時、『オフコース知っているか』って言われて。もちろん知らないはずがない。僕は学生時代から知ってたし。それでプロデュースするのはどうか聞かれたけど、もう半年近く入院していて、果たして自分は治って仕事に戻れるか不安だったし、それを考えるほうが先決だったから、すぐに返事はできなかった」と、そのきっかけについて答えている。
プロデューサー交代の話し合いは武藤の快復を待つということで一時宙に浮き、退院後改めて検討され、武藤は小田・鈴木と会った。そのときの印象を武藤は「第一印象は、みんなが言うほどとっつきにくいという感じはなかった。いきなり音楽の話から入ったし、音楽ってのは遠慮もなにもないからね。それに、とっつきにくいっていうのはそう見えるだけであって中味はそうじゃない。ホットでしょう。それがすぐ分かったし」と答え、プロデュースを担当することが決まったことについては「担当することになった時は、もうどうしようかと思うくらい嬉しかった。素晴らしいグループだし、やってみたかったし。でも嬉しい反面、相当な大物だからね。分かる人にはわかるわけ、彼らが凄い人たちだっていうことは。僕が学生時代に音楽をやっていた頃から、その辺の人たちにオフコースの存在は有名だった。みんながスリー・コードで誰にでも弾ける音楽をやっている時代に、すでにしっかりしたコードで、きちっとした音楽性でやっていたし、メッセージ・フォークが主流になった頃も“メッセージがないと音楽をやる人間じゃない”みたいな雰囲気の中で勇気を持って音楽一本槍でやっていた。素晴らしいことだと思ってたね、ずっと。だから、音楽的には凄くやりたかったけど、大物だし、うまく近づけるかとか、不安はいっぱいあった。でも若かったし夢中だったから、いろんなこと全部あわせても、やりたいと思った」と、答えている。
武藤は過去のアルバムに対して、曲の一つひとつは良いが全体にまとまりがなく、作り方のポリシーがない。オフコース自身の持つポリシーを表せずに終わっていると、ずっとそう思っていた。そこで、「もっと充分に時間をとって彼らのやりたいように作れる場を与える、それも大切なことだと思う」と考え、二人が満足できる位の時間をかけることにした。結果、1975年7月から始まったレコーディングは500時間を超え、当時サディスティック・ミカ・バンドが持っていたレコーディング時間の最長記録を更新した。細かい音の一つひとつにまで時間がかけられ、今までとはあまりに違うやり方に「そんなことしていいのか」と、小田・鈴木は何度も思ったという。
アルバム制作を振り返って武藤は「小田、鈴木両氏と共にスタジオの中で死に物狂いの音楽的格闘をした」「長いブランクの後だけに曲のストックもいっぱいあって、どの曲を選び収録するかが格闘の始まり。何度も何度もミーティングを繰り返した上、採用した曲でもスタジオに入ってからまたいろいろ手直しをしたり、まさに二人と僕との格闘の連続であった」と語っている。
A-1「雨の降る日に」のイントロで聞かれる車の走行音はレコーディング最終日に豪雨の中、小田が当時の愛車トヨタ・セリカを走らせ、その音を録音したもの。
A-3「眠れぬ夜」は、小田が書いた当初はバラードだったが〔鈴木曰く「透明な雰囲気」。〕、「それまでのアルバムには無条件に理屈抜きに楽しめるような曲や、シンプルな曲が少なすぎたのではないか」という武藤の助言により8ビートにリアレンジされた。
A-5「ワインの匂い」は初めて荒井由実のステージを見たときにまとめた曲だと小田は後に雑誌のインタビューで答えている。しかし、「ユーミンに捧げた曲」と話が変質して理解されてしまい、ギターブックでの小田宛の質問にそのような内容が垣間見られる〔小田は正しいいきさつを説明している。〕。後に小田が「こころ」〔「こころ2007年8月15日発売 Little Tokyo ⁄ BMG JAPAN CD:FHDL-7004〕のカップリングとしてセルフ・カヴァーした。
B-1「憂き世に」で矢沢透が演奏した楽器としてクレジットされている“Tawanji(タワンジ)”とは、たわしスポンジのこと。当初はマラカスを使う予定だったが納得いく音が出せず、矢沢の発案でたわしでスポンジを擦った。
B-3「雨よ激しく」は後に鈴木がアルバム『FORWARD』〔『FORWARD2004年12月8日発売 EXPRESS ⁄ TOSHIBA EMI CD:TOCT-25563〕にてセルフカヴァーした。
B-4「愛の唄」は「カーペンターズに歌ってもらえないか」と考え、1976年に「I’ll Be Coming Home」という英語版を制作しデモテープを送った。結局実現はしなかったがリチャード・カーペンターから「確かにあの時、オフコースのデモテープは届いていた」と、コメントを貰ったという。後に小田が「伝えたいことがあるんだ」〔「伝えたいことがあるんだ1997年7月24日発売 Little Tokyo ⁄ FUNHOUSE SCD:FHDL-1106〕のカップリングとしてセルフ・カヴァーし、『LOOKING BACK 2』〔『LOOKING BACK 22001年5月16日発売 Little Tokyo ⁄ FUN HOUSE CD:FHCL-2018〕にも収録された。
B-6「老人のつぶやき」は、NHKみんなのうた』への曲提供依頼を受けて作ったが採用を断られた曲。
ジャケット写真は新宿御苑で撮影された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ワインの匂い」の詳細全文を読む




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